第 13 回 シリアル通信

本日の内容


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ここで、外部入力として、アナログ入力を受け付けることを考えます。

13-1. シリアル通信

古くからマイコンにはシリアル通信の機能が内蔵されていました。 単純に外部と通信を行うほかに、プリンタへの出力、ROMへの書き込みなど 多くの用途がありました。

シリアル通信

古くから使われていたシリアル通信の規格がRS-232Cです。 非同期通信と呼ばれるものです。 予め送信、受信において下記の設定が合意されている状況で通信を行います (Teraterm のシリアルの設定画面より)。

通信速度300bps, 1200bps など。現行でポピュラーなの は9600bps, 115200bps
データ長7bit,8bit
パリティ検査データ長なし,奇数,偶数 など
ストップビット長1bit, 1.5bit, 2bit
フロー制御無し, ソフトウェア(Xon, Xoff), ハードウェ ア(DTE, DCE)

信号は ± 3V以上±15V以下で、1bit 分のスタートビットで一文字の通 信を始めます。 これを行う装置を UART(Universal Asynchronous Receiver/Transfer) といい、マイコンに内蔵されています。

基板内通信

マイコンなどの電子機器間の通信として SPI と I2C があります。

種類 正式名称 特徴 通信線 通信速度 ネットワークトポロジ Atmega328のマニュアル
SPI Serial Periferal Interface Master/Slave 方式。 SS がLOW なSlaveと通信できる(他の線は Slave同士で共有できるが、SSだけは共有できない) SCK(Serial Clock), MISO(Master In Slave Out), MOSI(Master Out Slave In),SS(Slave Select) Slaveが対応可能なクロックをMasterが生成する。クロックの同期のモー ドが複数あって選べる 一つのマスターを中心とするスター型 19章 SPI -- Serial Peripheral Interface
I2C Inter-Itegrated Circuit 7bit のアドレス空間を持ち最大112ノード SDA(Serial Data)とSCL(Serial Data)の2本 100kbit/s, 10kbit/s, 400kbit/s, 3.4Mbit/s 2本の線を共通にするバス型 22章 2-wire Serial Interface

特に、ディジタル計測を行うセンサーなどは、このシリアル通信により計測値 を読み取ることなどに使います。

13-2. 実験

実験

液晶ディスプレイへの文字の表示

実験

ジャイロの計測値を液晶ディスプレイへ表示する


坂本直志 <sakamoto@c.dendai.ac.jp>
東京電機大学工学部情報通信工学科